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カツラの葉っぱ 大好き!

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人類学あれこれR3

<人類学あれこれR3>
人類学と民俗学との違いがおぼつかない大使であるが(笑)・・・・
人類学について、書籍とかネット情報についてあれこれ集めてみます。

・『モース・コレクション』
・現代モンゴルを知るための50章
・二十一世紀の人類像
・「おバカ大国」オーストラリア
・高野秀行の巻頭インタビュー
・続・照葉樹林文化
・人類の未来のために
・「実戦・世界言語紀行」
・構造・神話・労働
R3:『モース・コレクション』を追加



<『モース・コレクション』4>
図書館で『モース・コレクション』という大型ムックを、手にしたのです。
ぱらぱらとめくると・・・
明治期の民具、家具など、また庶民の写真が満載である♪
同種のモース本のなかでも、質、量ともにすぐれた1冊でおます。

ところで帰って調べると、この本をかりたのは2度目であることが判明しました(またか)・・・で、(その3、4)としています。


【モース・コレクション】


国立民族学博物館編、小学館、1990年刊

<「BOOK」データベース>より
ムック本につきデータなし。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくると・・・
明治期の民具、家具など、また庶民の写真が満載である♪
同種のモース本のなかでも、質、量ともにすぐれた1冊でおます。

rakutenモース・コレクション

『モース・コレクション』4:モースさんの土産話p42~43
『モース・コレクション』3:モースさん到来時の日米の状況p109~122
『モース・コレクション』2:日本におけるモース・コレクションの研究p142~143
『モース・コレクション』1:生命なき<もの>の力p141



<『現代モンゴルを知るための50章』3>
図書館で『現代モンゴルを知るための50章』という本を、手にしたのです。
中国の内モンゴル自治区ではいろいろ問題があるが、では外モンゴルではどうなのか?と思うわけで・・・この本をチョイスしたわけです。


【現代モンゴルを知るための50章】
モンゴル

小長谷有紀, 前川愛著、明石書店、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
【目次】
1 政治(モンゴルの現代はここから始まったー民主化運動/歴代大統領たちーリーダーたちの横顔 ほか)/2 経済(民主化後の大移動ー地域格差の発生/遊牧の定着化ー変貌する都市周辺地域 ほか)/3 国際関係(ロシアとの関係ー敵か味方か?/中国との関係ー永遠の敵か? ほか)/4 生活(ジェンダーー専業主婦にあこがれ無し/ワーク・ライフ・バランスーウランバートル市民の場合 ほか)/5 文化(おしゃれ事情ー重視される“目新しさ”/食の多様化ー都会における加速度的変容 ほか)


<読む前の大使寸評>
中国の内モンゴル自治区ではいろいろ問題があるが、では外モンゴルではどうなのか?と思うわけで・・・この本をチョイスしたわけです。

rakuten現代モンゴルを知るための50章


『現代モンゴルを知るための50章』1:第22章 中国との関係
『現代モンゴルを知るための50章』2:第28章 ナショナリズムの変遷



<二十一世紀の人類像>
晩年の梅棹さんは見えない目でというか透徹な目で、テロや難民が頻出する21世紀を予想していたのか・・・興味深いのです。


【二十一世紀の人類像】
21

梅棹忠夫著、講談社、1991年刊

<内容紹介>より
噴出する世界の民族問題をどう考えるべきか。東西冷戦後の世界は21世紀へむけ国家体制を乗りこえ民族のせめぎあいが強まる。民族・人種・国家の概念さえ判然としないわれわれ日本人は、それらの理解なしには世界に貢献できない。ますます強まる民族の自己主張の本質はなにか。本書は卓越した見識をもつ著者が豊富なフィールドワークから世界を見る目=民族学的視点を開示する刮目の書である。

<読む前の大使寸評>
晩年の梅棹さんは見えない目でというか透徹な目で、テロや難民が頻出する21世紀を予想していたのか・・・興味深いのです。

kodansha二十一世紀の人類像




<「おバカ大国」オーストラリア>
図書館に予約していた『「おバカ大国」オーストラリア』という本をゲットしたのです。
オーストラリアには個人的に好感を持っているし、ミニブームの感があるのです。


【「おバカ大国」オーストラリア】
バカ

沢木サニー祐二著、中央公論新社、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
犬は基本、放し飼い。泥酔文化にドラッグ蔓延。移民に仕事を奪われ、失業保険で暮らす…。そんなオーストラリアは、こんなに幸せな国だった!おバカと幸福、相反する二つが同居する秘密を在住18年の著者が探る。賢い日本、今こそ「おバカ大国」に学べ!

<読む前の大使寸評>
オーストラリアには個人的に好感を持っているし、ミニブームの感があるのです。

<図書館予約:(1/12予約、2/23受取)>

rakuten「おバカ大国」オーストラリア
『「おバカ大国」オーストラリア』3byドングリ




<高野秀行の巻頭インタビュー>
本屋で『青春と読書:2015年2月号』という月刊誌を手にしたが・・・
無料の宣伝誌と思ったら定価90円とのこと、でもまあ、ほぼ無料である♪

中をめくると・・・
おお 高野秀行の巻頭インタビューが載っているではないか。

青春

この月刊誌の一部が、ネットで読めると書いてあったので、早速覗いてみたのです。
高野さんには、人類学的なセンスというか素養が見られるわけでおま♪

謎めいた“絶世の美女(ソマリ人)”の日常に迫るより  
 アフリカ大陸東端、通称「アフリカの角」に位置するソマリア(ソマリ世界)。20年以上無政府状態が続き、武装勢力や海賊が跋扈する危険エリアに飛び込んだ高野さんは、謎の宝庫・ソマリアに魅せられ、恋い焦がれ、秘境へと分け入っていきます。
 台所から戦場まで──誰も知らなかったソマリ人の日常を命がけで見てきた見聞録『恋するソマリア』の刊行を機に、お話を伺いました。

<海賊や内戦よりも謎のベールに包まれたもの>
Q:「現代における数少ない『秘境』」であるソマリ世界。こんな世界があったのかと驚きました。

 ソマリ世界って、玉ねぎみたいなんです。一皮剥くと、新たな皮が現れる。面白いことが次々と出てくるから、剥くのをやめられない。僕がソマリ世界に初めて足を踏み入れたのは2009年です。20年以上、無政府状態が続くソマリアに、民主主義を達成した「ソマリランド」という国があると知って半信半疑で旅立ちました。行ってみると果たして、ソマリランドは実在していた。それも、アフリカやアジアの平均以上の平和と安定を享受していたんです。これは凄いとびっくりして、独立の謎を解き明かしたのが、2013年に出した『謎の独立国家ソマリランド』です。

Q:かつてのソマリアは現在、「ソマリランド」と、海賊が猛威をふるう「プントランド」と、イスラム過激派アル・シャバーブと暫定政府軍の戦闘が続く「南部ソマリア」の三地域に分かれているんですね。

 先の本で書いたのは主にソマリランドについてで、他の地域、とりわけ南部ソマリアの風景を見ていないという思いがありました。それから取材ってどうしても、社会の構造や仕組みといった大枠を捉えるところから入るんです。で、その次は、中に入っていきたくなるんですね。今回の本ではソマリ人の日常や素の姿を書きたいと思いました。実はこの二つは、資料や情報がほとんどないんです。ある意味でソマリアの内戦や海賊よりも謎のベールに包まれている。ちなみにこの本は前作の続編ではないので、どちらからでも面白く読めると思います。

Q:そうしてソマリ人のベールを剥ごうと迫る高野さん。ですが、一筋縄ではいきません。ソマリ人を美女にたとえ、彼女に「認められたい」と希(こいねが)う高野さんの「片想い」が、切なくもユーモラスに綴られています。

 ソマリ人は僕にとって手の届かない絶世の美女であり、巨大な敵のような存在です。元来遊牧民の彼らの行動は「超速」で、目の前にあることにしか興味を持たない。誇り高い反面、冷徹なリアリストでもある。世の中を動かすのは所詮カネと武力であると理解していて、一冊や二冊の本が大勢に影響を及ぼすなどとゆめゆめ思っていないから、取材してもつれない。ただ、非常に論理的なので、一見、不可解な行動であっても、彼らなりの一貫した論理に基づいていることがわかってきました。

Q:徐々に懐に入って、見えてきたんですね。

 そうです。ソマリ人に限らず、相手の懐に入るために大事なのは一緒に何かをすることです。話を聞いているだけでは距離が縮まらないんですね。一番いいのは仕事。仕事って、綺麗ごとでは済まない局面が多々あるし、目的のために必然的に協力せざるをえない。丁々発止とやり合うことで見えてくるもの、築ける関係があります。




<続・照葉樹林文化>
中原では、だましだまされの抗争の歴史が繰り返されて、血なまぐさいが・・
一方で、照葉樹林帯では地形、植生が防壁となってわりと平和な歴史が続いたようです。
照葉樹林文化という括りが好きな大使でんがな♪

【続・照葉樹林文化】
照葉樹林

上山春平×佐々木高明×中尾佐助著、中央公論新社、1992年刊

<商品説明より>
古書につき、データなし

<読む前の大使寸評>
これまで照葉樹林文化という文言をよく使っていたが、出典のほうは読んでいなかったので・・・
腰をすえて読もうと思ったのです。

個人的には、アワ、ヒエ、ソバなどの雑穀や、モチ、ナットウなんかの分布、伝播に興味があるのです。

rakuten続・照葉樹林文化





<人類の未来のために>
 人類学者の川田順造教授がインタビューで「『つながり』の一部という自覚が人を強くおおらかにする」と説いているので、紹介します。

この「人類の未来のために」という格調ある表題であるが、年頭インタビューとして朝日新聞が企画したんでしょうね。

人類学といえば、京大人文研の学者が有力であるが、東京にも川田教授のような学者がいたんですね・・・関西人とは、若干テイストが違っている気もしないでもないが。

このところ、民俗学や人類学に関心があるので個人的スクラップという趣きもありますが、紹介します。

人類
(川田教授へのインタビューを1/04デジタル朝日から転記しました)



<「実戦・世界言語紀行」>
一読した感想としては、どんな言語に対しても偏見をはさまない人類学者の好奇心が見えるので、楽しい読み物になっていることです。
それから、現在、世界共通語としてのデファクトスタンダードを得た米語に対する思い入れは皆無であり・・・・
「通訳もつれずにやってくる、厚顔の言語帝国主義者たちには、手をやいた」とまで言う梅棹さんの潔さというものが、反米の大使にとって心地よく感じられたのだが、こんな読み方で良かったのだろうか?


【「実戦・世界言語紀行」梅棹忠夫著作集・第20巻】
梅棹

梅棹忠夫著、中央公論新社、1993年刊

<「BOOK」データベース>より
アジア体験(中国語とのつきあい/黄河のながれに沿って/海南島紀行 ほか)/ヨーロッパ体験(ソ連のマーケット/キエフ-しずかな「ソ連の京都」/ヘルシンキのザリガニ料理 ほか)/アメリカ体験(はじめてのアメリカ大陸/日系移民集団の世界史的意味 ほか)/オセアニア体験(オーストラリアと日本/かけ足のオーストラリア ほか)/エスペラント体験(科学と国際語/エスペラントと人類学 ほか)/実戦・世界言語紀行

<大使寸評>
「通訳もつれずにやってくる、厚顔の言語帝国主義者たちには、手をやいた」とまで言う梅棹さんの潔さというものが、反米の大使にとって心地よく感じられたのだが、こんな読み方で良かったのだろうか?

amazon「実戦・世界言語紀行」梅棹忠夫著作集・第20巻



<朝鮮語とハングル>p487~488
朴仁植君が母国語についての言語学的知識をどこで身につけたのか、わたしは知らない。京都にきて、日本語で生活するようになってからではないかと、わたしは想像する。人間は、母国をでて外国で生活するようになって、はじめて母国のことをよく理解したいという気になるものだ。言語についても例外ではない。われわれ日本人もいちど外国にでて、外国語で生活してみると、日本語の特質もよくわかるようになる。そもそも、外国語をまなぶことの意義のひとつは、そこにあったはずだ。ちがう言語をまなぶことによって、自国語の特質をしり、人類文化の多様性を理解しようというのである。

 当時は朝鮮半島においても日本語が強制されていたような時代であるから、内地で朝鮮語の教科書などは手にはいりようがなかった。ようやく一冊の会話書を手にいれて、わたしはそれで勉強した。
 一般に、外国語の会話書というものは、実地にあたってはあまり役にたたないことがおおいが、この朝鮮語の会話書は、とりわけひどいしろものだった。日常会話の文例が雑然とならんでいるだけで、初学者のための配慮などなにもなかった。結局、わずかな単語とかんたんなフレーズを覚えただけでおわった。

 朝鮮語の文法は日本語の文法とおどろくばかりよく似ているので、まなぶのに困難はなかった。ただ、発音はかなり難しいとおもった。日本語の子音には清音と濁音との対立があるが、朝鮮語には無気音、有気音のほかに、はげしく息をはきだす激音というのがある。これがむつかしかった。文字はハングルのほかに漢字が使われていたが、その発音は日本語における漢字の音のよみから類推のきくものが少なくなかった。たとえば、大学校はテーハッキョウである。

 ハングル、すなわち朝鮮文字はすぐ読めるようになった。この字は子音字母を偏に、母音字母を旁(つくり)にして、語尾の子音を下にそえるのである。これで一字になる。なかなか合理的にできているのだが、どうしてもひろい読みになるので、はやく読むのは難しかった。
 この字の形は、わたしは子どものときから読めないままによくなじんでいた。その当時は、選挙となると候補者の名まえを大書した立看板がならぶのだが、それにはかならずハングルのルビがふってあったものである。朝鮮半島出身者ももちろん日本国民であるので、選挙権はあったのである。




<構造・神話・労働>
レヴィ=ストロースの著書といえば、1955年刊『悲しき熱帯』が筆頭であるが・・・
やや難物なんで、この『構造・神話・労働』からアプローチしたわけです。


【構造・神話・労働】
構造
クロード・レヴィ=ストロース著、みすず書房、1979年刊

<「BOOK」データベースより>
1977年、レヴィ=ストロースは、国際交流基金の招きにより初めて来日し、6週間滞在した。本書は、滞日中に行った講演、対話をすべて収録し、非公開のシンポジウムの記録を加える。民族学がはらむ問題を語った「民族学者の責任」ほか、「構造主義」「神話論」という、構造主義人類学の方法論をわかりやすい言語で語る。

<読書途中の大使寸評>
初来日時の講演で、日本に対する見方が的確なところが、さすがに世界的な民族学者ですね。
「構造主義」はよくわからないけど講演の内容は分かりやすいので、図らずも良質のレヴィ=ストロース入門書になっています。

Amazon構造・神話・労働


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